イラスト 同人

【C106】夏コミ初サークル参加してきた話

2025年8月22日

 

C106夏のコミックマーケットお疲れさまでした!

というわけでね、参加しようかなーと思うところから、コミケ終了までのすべてをここに記そうと思う

右も左も分からない、コミケに参加したこともない、もっと言えば即売会に行ったことすらない人間の半年間の軌跡である。

 

参加のきっかけ

 

参加したいなー、同人誌作ってみたいなーとはずっと思っていた。
Twitterでコミケのツイートをみたら、あーもうそんな時期かとか言ってメロンブックスに行って同人誌をしこたま買って満足していたら10年間経ってしまっている。

これではいけない。なにせ今年の目標は「流石に結果出せ2025」なので、これまでと同じことをやっていてはいけない。そこでコミケはちょうどいい目標であった。

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さらに最近、思ったより勢いって大事で、できることは前倒し前倒しでやってった方がいいし動き始めてしまえば意外と何とかなるということを身をもって知ったことがここ一年あったし、これまでと同じことをやっていてもダメだということで思い切って申し込んでみた。

申し込み

しかし、なにせ初めてなので分からないことだらけなわけで、いつも通り配信しながら分かんねぇ分かんねぇなんも分かんねぇとか言ってたら

あのりんご水先生から通話が掛かってきて、申し込みのあれこれを教えていただいた。
残念ながらアーカイブはいろいろあって残っていないのだが、尊敬する漫画家・イラストレーターとの唐突なコラボ配信となり非常に緊張したけど、それをおくびにも出さず応答できたと記憶している。

いろいろ教わったけど、大きいものは

  • イラスト本でもテーマを絞る
  • 妹ものでも、実妹と義妹は別物なので明記する
  • サークルカットにはどんな本を出すか書く。これが申請内容と異なると落選する可能性がある
  • ジャンルはよっぽどオリジナルイラスト本(健全)だと「創作(少年)
  • 迷っていた「男性向け」とかいうのはエロいのらしい

などを教えていただいた。感謝しかない。

 

というわけでそんな感じで申し込んだ。

大海原のさぼてんというのはサークル名で、これはかつてのニコ生のコミュニティ名から名付けた。その由来はそもそもcacというのはcactus(さぼてん)から来ていて、さぼてんと聞いてイメージする環境とは対照な大海原にいることで場違い感と孤独感を象徴している。

 

コミケ参加の当落が発表されるのは6月初旬で、それから製作し始めていては遅いので、参加できなかったとしても同人誌は作ろうということで製作は始まったが、結果幸運なことに二日目、日曜日南"l(エル)"03aにスペースをいただけた。

 

準備

 

さて、参加すると決まったら決めなければならないのは、何を頒布するのかだ

残り5か月

申し込み時点で妹イラスト本を制作するのは確定している。妹というのは4年ほど前に生まれた、オリジナルキャラクターの妹のことで、ここ数年たまーに微エロ系イラストで描いてきた娘である。

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4年前のイラスト

 

ここ数年分のイラストが溜まっているけども、せっかくなので完全健全のイラスト本を目指して、春から夏にかけてのイラストを描くことで季節感と時間の流れを感じられて、かつ実妹ならではの生活圏の近さをテーマにイラストをまとめることで構成しようと思う。こういうテーマにすることで普段配信を見てくれている人にも季節感を感じてもらうことができる。

余力があればイラスト本以外の本やらグッズやらを作ろうということで始まった。

 

これまで買い貯めたイラスト同人誌の傾向として平均ページ数が24ページということなので、それに習って必要なイラストを洗い出し普段から使用しているアプリに書き出す。

だいたいこんな感じ。
注意しなければならないのは絵を描くだけではなく、本としてデザインする必要があり、それにどれだけの時間がかかるか分からないので余裕をもって6月までにすべてのイラストを完成させるという計画を立てた。

この計画では、3か月で20枚の新イラストと1Pの漫画を描く必要があり、一年で描いたイラストの最多枚数が昨年の24枚である僕にとってこの時点で無謀。

 

 

さらに、そこに配信で冗談で「えっちな同人誌も作っちゃおうかなぁ~~^^」とか何回も言ってたら、これで逆に作らなかったら視聴者をがっかりされるというか口だけのやつになってしまうということで

えっちな漫画同人誌の制作も計画に含まれてしまったのだ、えっちな絵を描いたことも漫画を描いたこともないのに・・・

 

そんな折に、ちょうどそれ目的で作ったオリジナルキャラクターがいたのでちょうどいい所に居るということで、誰をどうするえっちな同人誌かはさほど悩みまなかった。

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実際の進行はこんな感じ(エッチな同人誌、以下たま本)

基本的に稼働できるのは土日(上画像縦に伸びる濃い部分)だけなので、いかに凄まじいスケジュールであるかわかると思う。

なんか漫画1Pに3か月かかってるし、それなのに、漫画原稿16Pを3週間で制作するというわけのわからない進行でなんとかギリギリで間に合った。

 

 

今回使用させていただいた印刷会社はイラスト本は「グラフィック」様でたま本は「ねこのしっぽ」様に頼んだ。なんでもえっちな同人誌の場合、黒塗りなどの修正の度合いが違うらしく。その関係で印刷所を違うところで頼んだ。どちらも今回の用途では双方印刷の品質も非常に良く完全に最適解だと感じた。

イラスト本に関しては早期入稿(2025/7/21)、たま本では通常入稿(2025/8/4)に入稿した。

グラフィック様で印刷したイラスト本では、見本誌が届いたのでそこが初めて自分が製作した本と対面するのだが、めちゃめちゃ達成感があった。

届いた見本誌

そして、なにより思ったのが、僕の絵は画面で見るより紙で見た方がいいタイプの絵だった。これはホントにマジでガチで

入稿と同時もしくはそれ以前に行わなければならないのは、委託の申請である。今回はいつもお世話になっていることでお馴染みのメロンブックス様に委託申請し、どちらも分納で直接会場とメロンブックスに届けるようにした。

 

脱稿してから、当日まで二週間程度あるということでクリアファイルアクリルスタンドコピー本ポスターとお品書きを作成した。クリアファイルはグラフィック様を使用し、アクリルスタンドはモノラボファクトリーを使用し、コピー本とポスターはその辺のプリンターで制作した。

クリアファイル(印刷:グラフィック)

アクリルスタンド(印刷:モノラボファクトリー)

コピー本(印刷:そのへんのプリンター)

ポスター(印刷:そのへんのプリンター)

お品書き

 

同人誌は、直接搬入しているのでこれですべての頒布物が揃った。

 

直前一週間

直前一週間やるべきことはまだある。基本初対面の人と会うので、見た目を少しでもまともにするためにまず美容院に行って

運の要素も大事なので富士山に登り、コミケの無事成功を祈る。

さらに匂いの根源である汗腺の老廃物を、流しだすべくサウナも決めておく。

あれ、これ富士山行ってサウナで汗流して遊んでただけじゃない?

当日設営

 

今回は流石に分からなすぎるので、何回か参加経験があるらしい高校時代の友人(通称「23番」)に手伝いを頼んだ。彼曰く、当日の持ち物は

らしい。

そして当日の設営がこちら

非常にそれっぽい!
基本的に棚とか布とかは23番にお借りしていて、設営周りで自分で用意したのは

この3Dプリンターで作ったカルトン(コイントレー)だけ。結局使わなかった。

見本誌を提出して

設営完了ツイートをして完璧。

基本頒布するものは、イラスト本・たま本・コピ本をクリアファイルに挟んだ新刊セット

新刊セット

 

開始

始まってしまってしまうと怒涛、動画も写真も撮る余裕がなかった。

結局撤収まで一秒もスペースを離れられなかった。

 

実際、どれだけの人が来てくれるのか分からず、頒布できる約四時間の間どれだけ時間を持て余すのか未知数だった。

用意してきた作戦としては、色紙を黙々と描いて、忙しいですアピをする。黙々と描いていれば時間が過ぎてくれるだろうというびっくりするくらい逃避の作戦。完成した暁には配信を見てくれる視聴者に渡そうかなと思って描いていた。

結果的に2枚半ぐらいまで描いた。三枚目はめちゃめちゃ途中のやつを渡す意味わからん頒布を行った。

 

そして、、なんやかんやあって

\\\完売///

 

14時前後くらいに余部も含めてすべて完売し、撤収した。見本誌も含めてすべて頒布してしまったので自分用のものも無くなってしまった。

 

視聴者やSNSを見てくれてる人、さらにはその場で「一目惚れしました!」と言って買ってくれていった人もいて最高だった。

これまで通り絵を描いてもTwitterとPixivにあげて終わっていたら決して得られない体験ができた。

 

 

結果

何部刷る問題については、非常に悩んだ

この動画に習って、とりあえず100部刷って、半々でいっかとなっていたら

予約の段階で健全ものとR18ものの需要の差を思い知ったので、即納品数を三倍にした。

現地委託(メロブ)
イラスト本(すず本)5050
R18同人誌(たま本)50150
アクスタ100

ありがたすぎることに現地は完売し、メロンブックスも発売開始から一週間経たずに完売してしまった。

因みに電子版もあって、すず本はメロブで、たま本はFANZAとDLsiteで配信している。

オリジナル同人誌(電子)でベスト3に入った記念

 

なにより感慨深いのは、まだ名古屋のメロンブックスには在庫があるというので、行ってみたら

こんな感じで自分の本が並んでて、これが何より感慨深かった。買う側から売る側になったことが凄く自信になった。

 

反省点

概ね完璧と言って差し支えないが、強いて言うなら

  • もう少し部数を増やしても良かった
  • もう少し紙質にこだわりたかった(次は箔押しとかもやってみたい)
  • ほかのスペースを回る余裕が欲しかった
  • せっかくこの日のためにvlog用のカメラを買ったのに、当日撮った動画がなぜか全部スローモーションになってて使い物にならなかった
  • 帰りにスマホを失くした

ぐらいかな。別段問題なく無事コミケを終えることができてよかった!

収支に関してはスマホを失くしたので赤字

感想

楽しかった!!以上!

戦利品といただいた差し入れ

 

 

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