無類のシャニマス好きで知られる僕は、満を持して幽谷霧子を描くことにした。
ずっと描きたかったんよ、
っていうのも僕はかわいい絵というのは大前提で、そこからさらに綺麗かつカッコいいイラストを描きたいと常々思っている。
そしてシャニマスの霧子といえば、神秘的な表現をするのにこれ以上適した女の子はいない
今回の絵は誰に頼まれたわけでもない。完全なるファンアート
この絵にかける労力がそのまま霧子への愛。
どれだけ僕が霧子を愛しているか目に焼き付けろ!
ラフ
驚くほどあっさり決まった。
今回8月、夏真っ盛りに描くというのもあって、夏を感じられてかつ涼しげな雰囲気を出せるようなイラストを描きたいなぁと考えつつ
軸となる本家のカードを探すと
ありました。
出典:シャニマス
サポートの【娘・娘・金・魚】というカードだ
浴衣を着て恋鐘と散歩がてらペットショップに行った霧子。このコミュで霧子は
という印象的なセリフを言うのだが、これは限定のSSRカード【鱗・鱗・謹・賀】という霧子のコミュを読むと解釈が進む。もちろん持ってない
このコミュで明らかになるのは、着物は霧子のおばあちゃんが嫁入りの際に作ってもらったもので、着物の柄になってる魚はおばあちゃんによると「魚と遊んでいたら一緒についてきた」らしい。
霧子はさらに「一人で嫁に行くおばあちゃんはきっと心細くて、お魚さん達はおばあちゃんを励ますために付いてきたんだと思います」と補足した。
これを踏まえて先の霧子のセリフを考えると「金魚になる」ということには大きな意味があることが分かる。
要するに「金魚になってついていく」というのは霧子にとって「心細く思っている人を励ます」という意味をもっているのだ。
ここまでわかっていれば、「金魚になる」という発想は自然だと思う。
金魚と同じ水槽に入って揺蕩う霧子を描くことにした。
カラーラフ
今回はカラーラフを描いた。
カラーラフは線画を描く前に、色をざっくり塗ってみて全体のバランスをみてみたり、配色を前もって考えたりして
このラフでいいのか、このラフで僕が表現したかったことが表現できるのか
この段階で精査するのだ。本気のイラストの時は必ずこれをする。
線画
今回の絵は”ある試み”をこの絵でやりたいと思い、線画をパーツごとに分けた
だから浴衣の裾の向こう側まで書いている。ぺろぺろめくれるように
正直めっちゃめんどかった。なにがめんどかったって管理
うーん。でもどうなんだろう。慣れたら気にならなくなるのかな
キャラ塗り
足が壊死しているわけではない
そういう色なのだ。足の方が深く暗い方にあるからこういう色なのだ
うすうす気づいているかもしれないが、今回も顔が暗い絵で、やはり思い出すのはメジロマックイーンお通夜事件
もはや毎度おなじみだが、簡単に言うとメジロマックイーンの顔が暗すぎて何か身内に不幸でもあったんじゃないかと見えてしまう絵を描いてしまったのだが
某有名イラストレーターの劇的添削によってかなり良くなったという事件である。
もうこれだけ毎回顔が暗い絵を描いていると顔を暗くするのが癖みたいになっているのかもしれない
決して顔を暗くするのが好きなわけではない、なぜか顔が暗くなる環境状況になってしまっているだけで
今回の絵で顔がお通夜にならないための工夫として
- 足を相対的に暗くすることで顔は影ながら明るく見えるように
- 顔の後に意図的に輝く水面を置くことで顔が目立つように
ということをした
基本的に美少女キャライラストはフォーカルポイントが顔になってほしいのでこれらの施策はそういった点でも有効だと思う。
浴衣の金魚とかの模様は素材を自作して描いた。
背景・その他塗り
個人的に金魚お気に入り。
リアル過ぎず、デフォルメもし過ぎない。いい塩梅になったと自負している。
泡をバラバラにし過ぎず、ある程度束にしたことで水槽でしたから酸素を送るための泡に見える気がする。
まぁ、あと言うことがあるとすると、金魚の配置とコントラスト
これは金魚を意図的に彩度明度ともに高めにして、一番見てほしいのは霧子だが
敢えて最初に金魚が目に飛び込んでくるようにしている。
だけど金魚で霧子を取り囲むことで視線が霧子に滞在する時間を可能な限り上げている(つもり)
この試みが成功しているのかどうかは知らんけど、やろうとしたことはそういうこと。
最近絵作りの奥深さと楽しさが分かってきた気がする。
作業詳細
制作時期 | 2022年8月 |
制作時間 | 22時間 |
使用ツール | Clip Studio Paint EX |
タイムラプス動画
サムネをシャニマスのSSRカードっぽくしてみた